カイロへの道

骨標本作成 後編

2008年10月07日

骨標本を作成するには、いくつかの方法があります
地面に埋めて、微生物に筋肉や脂肪、腱などを分解させて
骨だけになったら掘り出すという方法
これは、他の方法での処理が大変な大型動物では有効ですが
時間がかかり、どこに埋めたか分からなくなったりする欠点があります

薬品を使って、骨だけにする方法もあります
これは、きれいな標本ができますが、完全に骨だけになってしまいます
でも、軟骨や椎間円板が無くなってしまうと、標本の価値が半減します
そこで、様子を見ながらお湯で煮る方法を取りました

一番大きな鍋でぐつぐつと骨を煮ていきます
この段階では、スープを作っているみたいです
余分な筋肉や脂肪などが煮えた頃合いを見て取り出します
たわしでこすりながら水洗
まだ、水が冷たく感じます。。。。

程よく、余分なものが取り除かれ、椎間円板や軟骨、脊髄は無事に残りました
あとは、天日で乾燥するだけ
今日は天気も良いし、絶好の乾燥日和!
ベランダに新聞紙を引いて、骨を並べ乾燥させることにしました

やれやれひと段落、と休んでいたら、愛犬ミルキーの姿がない!!!
「しまった!」
椎間板ヘルニアで不自由な後ろ足を引きずって、ベランダに出て骨をくわえてる!
スープ作成(?)の時から、すごい関心を持っていたものね
あやうく膝蓋骨が無くなるところでした

気付けば、カラスも屋根の上から狙ってる
こうして、乾燥するまでベランダで見張らなければなりませんでした
(つづく)